主導しゅどう)” の例文
の名で、寺中へは多額な寄進もされ、つづいて東陵とうりょう和尚の主導しゅどうのもとに、盛大な追善が長々といとなまれる。そして終ると、一同はまた庭上に出て、土の色も宝篋印塔ほうきょういんとうの石もまだ新しい
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「敵の毛利が、京都の変を知るがさいご、到底、和議はむずかしい。戦いの主導しゅどうは彼の手にうつり、必然、大勢すべてわれの不利となる。……が、毛利はなお気づいてはおるまい。おそらくはまだ」
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)