丙種へいしゅ)” の例文
極度の近視眼のため、丙種へいしゅでした、恥ずかしい気がします、と私の家へ遊びに来て報告した。
律子と貞子 (新字新仮名) / 太宰治(著)
それを、大きい声で、おくめんも無く語るというわざが、できぬのだ。出征の兵隊さんを、人ごみの陰から、こっそりのぞいて、ただ、めそめそ泣いていたこともある。私は丙種へいしゅである。
(新字新仮名) / 太宰治(著)