不精鬚ぶしやうひげ)” の例文
前々日の深酒や雪風の中を歩いたのが影響したのであらうか、「高等乞食」は、珍しく不精鬚ぶしやうひげを延ばして、床についてゐた。熱もあつたし、力弱い咳もつづけさまにするのだ。
大凶の籤 (新字旧仮名) / 武田麟太郎(著)