不快こころわる)” の例文
ものなき時は一書生の、湯銭にも事欠く代はりには、先生が晩餐の膳に、菜根を咬んで甘んずる、無私公平の快さ、良し土用中十日風呂へ這入らねばとて、これが不快こころわるきものでなし。
誰が罪 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
室内に籠りたる生暖なまぬるき風むんむとおもてちて不快こころわるきこといわん方無し。
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)