上条家かみじょうけ)” の例文
そのさくのなかには黄楊つげしきみの木とが植えられて、それがともどもに花をつけていた。しかしそれは母の墓といっても、母ひとりのための墓ではない。父方の上条家かみじょうけの代々の墓なのである。
花を持てる女 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)