上官桀じょうかんけつ)” の例文
霍光はもと、李陵と親しかったし、左将軍となった上官桀じょうかんけつもまた陵の故人であった。この二人の間に陵を呼返そうとの相談ができ上がったのである。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)
ただ霍光かくこう上官桀じょうかんけつとの名をげて陵の心をこうとしたのである。陵はもくして答えない。しばらく立政りっせいを熟視してから、おのが髪をでた。その髪も椎結ついけいとてすでに中国のふうではない。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)