三太さんた)” の例文
「おうい、三太さんた六郎ろくろう吉十郎きちじゅうろう、みんなきてくれえ。骸骨がぶらんこ台にのぼったぞう。あいつをひっとらえてくれえ。」
サーカスの怪人 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ただ半之丞の夢中になっていたお松の猫殺しの話だけはつけ加えておかなければなりません。お松は何でも「三太さんた」と云う烏猫からすねこを飼っていました。
温泉だより (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
後で解ったことですが、これが木戸番の三太さんた
不具かたはの父もてる三太さんたはかなし
一握の砂 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)