三吉野みよしの)” の例文
即ちその三吉野みよしのも春は桜の花で名あるところであるが、冬になると満山一面の枯木となって、その枯木は唐土までも続いているのである。
俳句はかく解しかく味う (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
後にいのくだりになって、「げにはずかしや我ながら、昔忘れぬ心とて、………今三吉野みよしのの河の名の、菜摘の女と思うなよ」などとあるから、菜摘の地が静に由縁ゆかりのあることは
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)