“万国春”の読み方と例文
読み方割合
ばんこくのはる100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
床に掛けた花開はなひらく万国春ばんこくのはるとある木菴もくあん贋物にせものや、京製の安青磁やすせいじけた彼岸桜ひがんざくらなどを一々順番に点検したあとで、ふと下女の勧めた布団の上を見るといつのにか一ぴきの猫がすまして坐っている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)