一百いっそく)” の例文
この間おいでになりました時などは、お二人で鷭が、一百いっそく二三十も取れましてね、猟袋に一杯、七つも持ってお帰りになりましたんですよ。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
生命いのちの親とも思う恩人です。その大恩のある鷭の一類が、夫も妻も娘もせがれも、貸座敷の亭主と幇間の鉄砲をくらって、一時いっときに、一百いっそく二三十ずつ、袋へ七つも詰込まれるんでは遣切やりきれない。
鷭狩 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)