“リヤンサン”の漢字の書き方と例文
語句割合
凉傘100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神影向の地と信じて、神人の祭りの時に出入でいりする外、一切普通の人殊に男子を嫌ふ場処が、御嶽オタケである。神は時あつて、此処に凉傘リヤンサンを現じて、其下にあふるのである。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
首里王朝の頃は、公式に凉傘リヤンサンの立つ御嶽と認められて居たものは、極つて居た。併し、間切々々マギリ/″\の御嶽の神々も、凉傘リヤンサンを下してあふるのが、古風なのである。御嶽のある地を、普通モリといふ。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
最古風な久高クダカ島を例にとると、其は確に久高クダカ外間ホカマ両のろの火の神を拝むのではない。拝まれる神は、のろ自身であつて、天井に張つた赤い凉傘リヤンサンといふ天蓋の下に坐つて、村人の拝をうける。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)