“メモアール”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
備忘録33.3%
覚書33.3%
祈文33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
先のほうはド・ラッス・カーズ伯の「セント・ヘレナ日記」に、後のほうはマルシャンの「備忘録メモアール」に記載されている。
フランス伯N・B (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
マルシャンの「備忘録メモアール」の一八一九年に、次のような記事がある。
フランス伯N・B (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
副総督チェースの「覚書メモアール」によると、それまではカルトンという英国人の園丁が密偵の役をし、ナポレオンの毎日の行動をハドソン・ロオに報告していたが
フランス伯N・B (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
一八一八年の末、ハドソン・ロオは植民大臣バザースト卿から、ナポレオンの離島を黙認すべしという内達を受け、すこぶる憤慨し且つ消沈したということがチェースの「覚書メモアール」に見えている。
フランス伯N・B (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
アレクサンドラ皇后は皇女やウィルウボヴァ夫人と埋葬式に立会い、棺の中へ聖像イコンを入れ、死体の胸にペンキで自分の名を書き、懇ろな祈文メモアールを捧げた。
淪落の皇女の覚書 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)