“マリオネット”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
操人形66.7%
小人形33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その角から不意に、まるでそこの横通りを吹き抜ける風にあおられた操人形マリオネットのような足取りで、若い女がオレンジ色のジャケツを着て飛び出して来たのであった。
(新字新仮名) / 渡辺温(著)
勿論技巧呪術アート・マジックそのものは、幼稚な前期化学にすぎないさ。けれども、その神秘的精神たるや、しばらくのあいだ、化学記号を化して操人形マリオネットたらしめていたほどだからね
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
この簡素な線には、他の人形には求められない無量の神秘がある。算哲博士が本格的な人形師に頼まないで、これを大きな操人形マリオネットに作ったのは、いかにもあの人らしい趣味だと思うよ
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
それが、テレーズ夫人の記憶像メモリーさ。博士がコペツキイ一家(ボヘミアの名操人形マリオネット工)に作らせたとかいう等身の自働人形だそうだ。しかし、何より不可解なのは、四重奏団カルテットの四人なんだよ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
まずしい小人形マリオネットの踊りをその踊りの輪のなかから見るつもりで、さんざん探した末この貧民区へうつって来た私たちは、第一に幻滅をあじわわなければならなかった。