“フィンガーボール”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
指洗椀50.0%
洗指盆50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
敬太郎はこの時指洗椀フィンガーボールの水に自分の顔の映るほど下を向いて、両手で自分の米噛こめかみを隠すようにおさえながら、くすくすと笑った。ところへ給仕が釣銭を盆に乗せて持って来た。
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
小林は言葉をぐ前に、洋盃を下へ置いて、まず室内を見渡した。女伴おんなづれの客のうち、一組の相手は洗指盆フィンガーボールの中へ入れた果物を食った後の手を、たもとから出した美くしい手帛ハンケチで拭いていた。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)