“ハヽ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
曾ては、ハヽが国として、恋慕の思ひをよせた此国は、現実の悦楽に満ちた楽土として、見かはすばかりに変つて了うた。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
さて又、あめのひぼこのもたらした八種ヤクサの神宝を惜しみ護つた出石イヅシ人のハヽが国は、新羅ではなくて、南方支那であつたことは、今では、討論が終結した。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
結婚法が変った世になっても、この空想だけは残っていて「ハヽが国」という語が、古代日本人の頭に深く印象した。妣は祀られた母という義である。
最古日本の女性生活の根柢 (新字新仮名) / 折口信夫(著)