“ナンキンまめ”の漢字の書き方と例文
語句割合
南京豆100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どこでも見物は熱狂し、割れるように喝采かっさいした。そして舞台の支那兵たちに、蜜柑みかん南京豆ナンキンまめの皮を投げつけた。
ぎっしり詰った聴衆のあいだを、いつも寄席よせの「浦粕亭」に出ている中売りの女が、巧みに「えーおせんにラムネ、南京豆ナンキンまめにキャラメル」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
生涯の記念として、いまなお、その折のメモを失くさず、『青い鞭』のペエジの間にはさんで蔵して在るのです。三銭切手十枚、三十銭。南京豆ナンキンまめ、十銭。チェリイ、十銭。みのり、十五銭。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)