“タツバリ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:たつばり
語句割合
竪帷50.0%
竪帳50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
今日の日暮れまでには、立ち還りに、難波へ行つて來る、と齒のすいた口に叫びながら、郎女の竪帷タツバリに向けて、庭から匍伏した。子古の發つた後は、又のどかな春の日に戻つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
トモに立つて來た家人ケニンの一人が、大きな木の叉枝マタブリをへし折つて來た。さうして、旅用意の卷帛マキギヌを、幾垂れか、其場で之に結び下げた。其をユカにつきさして、即座の竪帷タツバリ—几帳—は調つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
竪帳タツバリを手でのけて、姫に見せるだけが、やつとのことであつた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)