“ジンタ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:じんた
語句割合
楽隊100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鳴りをひそめていた楽隊ジンタはこれに勢いを得て(あなたと呼べば)と節も賑やかに囃し出す、新聞売子の面々は又してもうるさく鈴を鳴らして駆け歩く。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
楽隊ジンタの係りの者なども、ようやくのびのびとして、思い思いの雑談に高笑いを立てていたが、剽軽者ひょうきんものの仙次が、自分の役であるピエロの舞台着を調べながら
夢鬼 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)
さて、再び日比谷公園に立戻ると、行列は池の傍まで到着すると、雲霞うんかの如く詰めかけた群衆を前にして楽隊ジンタが浮き立つような調子で、(あなたと呼べば)という流行歌を演奏し始めた。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)