“カビネット”の漢字の書き方と例文
語句割合
小部屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人の伯は小部屋カビネットより出でて、「ものくるおしきイイダが当座の曲は、いつものことにて珍らしからねど、君はさこそ驚きたまいけめ」とわれに会釈えしゃくしぬ。
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)
主人あるじは大隊長と巻烟草みて、銃猟のはなしせばやと、小部屋カビネットのかたへゆくほどに、われはさきよりこなたを打守うちまもりて、珍らしき日本人にものいひたげなる末の姫に向ひて
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
主人は大隊長と巻煙草まきたばこのみて、銃猟の話せばやと、小部屋カビネットのかたへゆくほどに、われはさきよりこなたをうち守りて、珍らしき日本人にものいいたげなる末の姫に向いて
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)