“わとじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
和綴100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
夏の朝、早くから行くので、昌綱さん(先生の弟御)が大急ぎで座敷を掃いて、踏みつぎをして、上の方の本箱から、納めてある和綴わとじ本の大判のを出して貸してくだされた。
和綴わとじのかなり厚い一冊物で、表紙は茶色の熨斗目のしめ模様、じゃばらの糸で綴じてあり、綴目の上下に紫色の切れが張ってあって『心の種』と書いてあります。橘守部たちばなもりべの著なのです。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
そのほかに、もう一冊、これも煤けた、虫くいだらけの和綴わとじの本が箱に入っていた。
秘境の日輪旗 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)