“ろべや”の漢字の書き方と例文
語句割合
炉部屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次の気配に耳を澄ましていると赤々と火の影の揺れているのは、くりやの次の炉部屋ろべやで、その部屋か、次の破れ障子の閉まっている辺りで、微かに、糸をつむぐ糸車の音がする。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
軍鶏籠とうまるかごは、籠のまま、炉部屋ろべやの次のすすけた板敷の隅へ担ぎ上げられた。無論、郁次郎は食い物も寝るのもそのまま、閾際しきいぎわには、寝ずの番が三名、夜どおし眼を光らしている。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)