“るたく”の漢字の書き方と例文
語句割合
流謫100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流竄りゅうざん。そういう言葉が彼にはすぐ浮ぶのだ。だが、彼は身と自らを人生から流謫るたくさせたのではなかったか)
苦しく美しき夏 (新字新仮名) / 原民喜(著)
それらの流謫るたくの神々にいたく同情し、彼等をなつかしみながらも、新らしい信仰に目ざめてゆく若い貴族をひとり見つけてきて、それをその小説の主人公にするのだ。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
その寂寥はすでに人を狂死せしめる苦痛をかくしてゐたでもあらう。他巳吉の跫音が杜絶えたなら、最後の生気が杜絶えたやうなものだつた。魂の流謫るたくを受けた左門であつた。