“らつわん”の漢字の書き方と例文
語句割合
辣腕100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼らの衣裳道楽に呆れるよりも、宣教師と結托したミシン会社の辣腕らつわんに呆れる方が本当なのかも知れないが、とにかく、驚くべきことである。
「するとつまり、辣腕らつわんなんですな」保馬はそう云って調書を見まわした、「——だいぶ出揃でそろったが、そろそろ役所のほうと突合せにかかるかな」
いしが奢る (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
色の青い、小柄な中老人だが、辣腕らつわんな商人として鳴りひびいた男である。金壺眼の奥に、ずるそうな淀んだ光が沈んでいる。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)