“らちがい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
埒外91.7%
埓外8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが釈尊の祇園精舎時代の所説と歴史的に併行して居るか背戻して居るかという問題は、この劇の性質には埒外らちがいなことであろう。
阿難と呪術師の娘 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
もし我々が道元を信ずるならば、彼の宗教的真理は哲学的思索の埒外らちがいにあるものとして、思索によるその追求を断念せねばならぬ。
日本精神史研究 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
私はうらやましくそれを眺めやる。然し私には、その入場券は与えられていない。私は単にその埓外らちがいにいて貴族の物真似ミミクリーをしていたに過ぎないのだ。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
主人内匠頭が、一挙に、その埓外らちがいへ、飛び出してしまったからである。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)