“よろいむしゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
鎧武者92.3%
冑武者7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絵巻にある赤鬼青鬼のような鎧武者よろいむしゃなのだ。中でも背の高い一人が女官をとらえて、「……天皇はどこに御寝ぎょしか。つつみ隠すと、そッ首をぶち落すぞ」
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つまりはその古式を復興して、いま、馬上でせて行った鎧武者よろいむしゃが、つまり八面大王なのだ、あれが中房へ行くと、田村麿の手でつかまります——という。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そこでは冑武者よろいむしゃが数人、百姓家を取囲みながら、何か口喧くちやかましく叫んでいた。清三はその場面に幕の下るまで、康子と同席の男の解釈に苦しんで過ごした。
須磨寺附近 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)