“ゆぎょうしょうにん”の漢字の書き方と例文
語句割合
遊行上人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いま本尊のわきの高いところで説教をしている六十ばかりの、至極せた老体がすなわち遊行上人ゆぎょうしょうにんなのでありました。
大菩薩峠:07 東海道の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
東海道の天竜川のほとりの天竜寺で米友は、心ならずも多勢を相手にして、その盗人ぬすびとの誤解からのがれようとしました。その時は遊行上人ゆぎょうしょうにんに助けられました。
大菩薩峠:13 如法闇夜の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
幸い、あの時には、遊行上人ゆぎょうしょうにんのような眼の開いた人がいて、自分を擁護してくれたけれども、世間の人のすべてが遊行上人ではない。その後、江戸へ来てからも、誤解され通しで今日に至っている。
大菩薩峠:37 恐山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)