“やにさが”の漢字の書き方と例文
語句割合
脂下100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
外神田一番の味噌屋だから、越後屋の聟になれば人に後ろ指は差させない——などと良い心持さうに脂下やにさがつて居たと苦々しく話してくれるのでした。
七兵衛もあきがおです。すばしっこいのは今にはじめぬことだが、かくまで澄まし返って、脂下やにさがっていられるとしゃくです。
大菩薩峠:19 小名路の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「為さあも、油屋の帳場に脂下やにさがっているそうだで、まア当分東京へも出て来まい。」小父は笑いながら話した。
足迹 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)