“ものみやぐら”の漢字の書き方と例文
語句割合
物見櫓100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、その木々のうえには、古い物見櫓ものみやぐらがいまもなお見え、前述のかつての城主と同様、なんとか頭を高くもたげようとし、近隣の地方を見おろしているのである。
人も知る山城国の四明ヶ岳にある含月荘がんげつそうは、さきの黄門松平龍山公の隠居所であって、そこの怖ろしく高い物見櫓ものみやぐらか塔のような楼上に、夕雲のまつわる頃、一点の灯火あかりがポチとつくと
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この人たちは来客を待ちわび、そしてまたそれ以上に御馳走ごちそうを待ちこがれているのだ。また、尊敬すべき小男の男爵に話をもどさなければならない。彼は物見櫓ものみやぐらの上で吹きさらしになっている。