“もくはんずり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木版摺44.4%
木板摺33.3%
木版刷22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こんなことが木版摺もくはんずりにしてあるのだから、問題にもなんにもなったものではありません。
大菩薩峠:14 お銀様の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
浮世絵はその木板摺もくはんずりの紙質と顔料がんりょうとの結果によりて得たる特殊の色調と、その極めて狭少なる規模とによりて、まことに顕著なる特徴を有する美術たり。
江戸芸術論 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
始めて六尺横町ろくしゃくよこちょうの貸本屋から昔のままなる木版刷もくはんずりの『八犬伝はっけんでん』を借りて読んだ当時、子供心の私には何ともいえない神秘の趣を示した氷川ひかわの流れと大塚の森も取払われるに間もあるまい。
伝通院 (新字新仮名) / 永井荷風(著)