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むつつりや
ふりがな文庫
“むつつりや”の漢字の書き方と例文
語句
割合
沈黙家
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沈黙家
(逆引き)
かういつて、髪の毛が長く額に垂れかゝつたのをうるささうにかき上げながら、顔をもち上げたのは、仲間で一番年若で、おまけに
沈黙家
(
むつつりや
)
で評判の高いOといふ画家だつた。
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
伊勢は寂照寺の画僧
月僊
(
げつせん
)
は乞食月僊と言はれて、幾万といふ潤筆料を
蓄
(
た
)
め込んだ坊さんだが、その弟子に谷口月窓といふ男がゐて、
沈黙家
(
むつつりや
)
で石のやうに手堅い
性
(
うま
)
れつきであつた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
饒舌家
(
おしやべり
)
の小鳥も、
沈黙家
(
むつつりや
)
の獣も、さすらひ人の蝸牛も、地下労働者のもぐらもちも、みんな魔術にでもかかつたやうに、いい気持になつて夢を見てゐるなかに、この桜の花のみは
桜の花
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
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