“みやすんどころ”の漢字の書き方と例文
語句割合
御息所100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼はただその高貴な容姿から見て、帝のお側近くに仕える御息所みやすんどころのひとりに相違ないと思っただけである。
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
鎌倉殿から格別なお扱いをいただいて、三百ぢかい手下てかをバラ撒き、宮中なら御息所みやすんどころの床下から、清涼殿せいりょうでんうつばりの数まで読みそらんじている別拵べつごしらえな人間様だぞ。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
つい五月雨ごろには、内裏の御息所みやすんどころにさえ、不敵な怪盗が、ある行為をのこして去ったという程である。
平の将門 (新字新仮名) / 吉川英治(著)