“みそなや”の漢字の書き方と例文
語句割合
味噌納屋100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
吉左衛門やおまんは味噌納屋みそなやの二階から、お民はわびしい土蔵の仮住居かりずまいから、いずれも新しい木の香のする建物の方に移って来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
と言いながら、おまんは隠居所の階下したにあたる味噌納屋みそなやの戸をあけて見せた。味噌、たまり、漬物のおけなぞがそこにあった。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
間もなくお民は古い味噌納屋みそなやの方へ夫を連れて行って見せた。その納屋はおまんが住む隠居所のすぐ下に当たる。
夜明け前:04 第二部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
味噌納屋みそなやの前にはたすきがけ手ぬぐいかぶりで、下女たちを相手に、見た目もすずしそうな新茄子しんなすけるおまんがいる。そのそばには二番目の宗太を抱いてやるお民がいる。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)