“まとば”の漢字の書き方と例文
語句割合
的場100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのゝちひそかに詮議いたし候へば、かの図書と云ひしは薬師寺が臣的場まとば左衛門と申す者の一子にて候。母は桔梗の方の乳人めのとにて候間乳兄弟ちきようだいになり候。
そうしてズンズン的場まとばの板のところへ進んで行って、白墨で粗末な人形を一つかいて置いて、十歩の距離に立戻り
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
そんなですから人の不幸にも同情する気持が強くて、惜し気もなく金を出して下すったのでした。その人は本郷の済生学舎の近くに的場まとばを遣っていられました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)