“まきいずみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
真木和泉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もとより攘夷は非常手段である。そんな非常手段に訴えても、真木和泉まきいずみらの志士が起こした一派の運動は行くところまで行かずに置かないような勢いを示して来た。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
もともと真木和泉まきいずみらを急先鋒きゅうせんぽうとする一派の志士が、天下変革のきざしもあらわれたとし、王室の回復も遠くないとして、攘夷をもってひそかに討幕の手段とする運動を起こしたのは
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その暮れになって見ると、天王山てんのうざんにおける真木和泉まきいずみの自刃も、京都における佐久間象山さくましょうざんの横死も、皆その年の出来事だ。名高い攘夷じょうい論者も、開港論者も、同じように故人になってしまった。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)