“ぼひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
墓碑87.5%
墓牌12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流れる椰子やしの実のやうに、何処へでも遠く漂流して行く、昔の日本人の情熱を、ゆき子はひどく勇気のあるものに思ひ、まんぢゆうの墓碑ぼひにも、はな子之墓なぞとあるのに
浮雲 (新字旧仮名) / 林芙美子(著)
四宮理学士は、背丈はあまり高くはないが、色の白いせいか大理石の墓碑ぼひのように、すっきりした青年理学士で、物静かな半面に多分の神経質がひそんでいるのが一と目で看守かんしゅせられた。
階段 (新字新仮名) / 海野十三(著)
殺風景な俗臭の抜けきらぬ、これ等の墓牌ぼひより、どれ程、行路病者のさゝやかな木標が、自然に近いか知れない。
ラスキンの言葉 (新字新仮名) / 小川未明(著)