“ぼくじゅん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
穆順66.7%
朴醇33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
上党じょうとうの太守張楊の旗下に、穆順ぼくじゅんという聞えた名槍家があった。その穆順の槍も、呂布と戦っては、苦もなく真二つにされてしまった。
三国志:03 群星の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
これを穆順ぼくじゅんという一朝臣にあずけて、そっと、伏皇后の父君にあたる伏完のやしきへ持たせてやったのである。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「さては」と、早くもお胸のうちに、穆順ぼくじゅんの捕われたことを覚られたからである。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
こうして朝夕、針のむしろにあえなく生きているよりは、わたくしの父伏完ふっかんに、ご決意のほどを、そっとお降しあれば、父はきっと、曹操を刺す謀をめぐらしましょう……。穆順ぼくじゅんなれば確かです。あれを
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その眼と体験から見れば、石舟斎の何らの覇気はき衒気げんきもない、淡々たる朴醇ぼくじゅんな風は、これが上泉伊勢守なき後の宇内の名人かと疑われるほどであった。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)