“ぼあい”の漢字の書き方と例文
語句割合
暮靄100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
諸君が二十世紀の都会の街路で、このような、うらないを、暮靄ぼあいひとめ避けつつ、ひそかに試みる場合、必ずしも律儀に三人目のひとを選ばずともよい。
懶惰の歌留多 (新字新仮名) / 太宰治(著)
お城は暮靄ぼあいにかすんで来た。いつのまにかもう黄昏たそがれかけて、伏見の町には早いあかりがポツポツそよぎだしている。
宮本武蔵:04 火の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
暮靄ぼあいにつつまれた大和の山々は、さすがに古京の夕らしい哀愁をそそるが、目を落として一面の泥田をながめやると、これがかつて都のただ中であったのかと驚く。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)