“ふまい”の漢字の書き方と例文
語句割合
不昧100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かくして安永の頃ついに茶碗蒐集に焦慮した雲州不昧ふまい公の手に入った。当時支払われた金子きんす五百五十両である。
民芸四十年 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)
無門いわク、不落因果、ナンノ為ニ野狐ニツ。不昧ふまい因果、ナンノ為ニ野狐ヲ脱スル。モシ、者裏ニ向ッテ、一隻眼ヲ著得セバ、スナワチ、前百丈(野狐ノコト)風流五百生ヲカチ得タルヲ知リ得ン。
野狐 (新字新仮名) / 田中英光(著)
「霊知不昧ふまいの真心は、人生まれてはじめて生ずるにあらず、人死んでついに滅するにあらず。いわゆる不生不滅にして、すなわちこれ万法の根本なり。すでに魂魄こんぱく滅せず、あにただ三世のみならんや。千世、万世、無量世なるものなり」
通俗講義 霊魂不滅論 (新字新仮名) / 井上円了(著)