“ふないかだ”の漢字の書き方と例文
語句割合
船筏100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
流沙口へ来て見ると、案外、河底は浅く、船筏ふないかだも要らない程度なので渡渉した。ところが、河流の半ばまでゆくと馬も人もたちまち溺れ流された。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
もちろんこの間に、船筏ふないかだの用意そのほか、充分な用意はしてある。——当然、この渡河中には、手具脛てぐすねひいている敵の猛烈な強襲があるものと覚悟して。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
云ったのみで、その日以後は、もっぱら兵を督して、附近の材木を伐り、船筏ふないかだを無数に作らせていた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「曹操のほうでは、船筏ふないかだを作ってしきりと渡河の準備をしています」という情報をもたらした。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
船筏ふないかだも浮橋も、見事に炎上してしまった。何で製したものか、梨子なしか桃のぐらいなまりをぽんぽんほうる。踏みつぶしても消えない。ばっと割れると油煙が立ち、大火傷をする。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)