“ふですずり”の漢字の書き方と例文
語句割合
筆硯100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
主人は筆硯ふですずりを座敷の真中へ持ち出して、細君を前に呼びつけて「これから盗難告訴をかくから、盗られたものを一々云え。さあ云え」
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
おしえてくれたのでございました。筆硯ふですずりも、扇の品々も、貸し与えてくれたもの。それさえ、あるじへ戻せば
私本太平記:03 みなかみ帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
今日は上天気の日曜なので、主人はのそのそ書斎から出て来て、吾輩のそば筆硯ふですずりと原稿用紙を並べて腹這はらばいになって、しきりに何かうなっている。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「古い古い。そんな講釈よりは、おお、みんなの机の上に筆硯ふですずりがおいてあるじゃないか。習字をさせろ」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)