“ふじつぼ”の漢字の書き方と例文
語句割合
藤壺100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この時に承香殿じょうきょうでん女御にょごの兄である頭中将とうのちゅうじょうが、藤壺ふじつぼの御殿から出て、月光のかげになっている立蔀たてじとみの前に立っていたのを、不幸にも源氏は知らずに来た。
源氏物語:10 榊 (新字新仮名) / 紫式部(著)
その月の二十幾日に女二の宮の裳着の式が行なわれ、翌夜に右大将は藤壺ふじつぼへまいった。これに儀式らしいものはなくて、ひそかなことになっていた。
源氏物語:51 宿り木 (新字新仮名) / 紫式部(著)
帝が近く譲位をあそばしたい思召おぼしめしがあって、藤壺ふじつぼの宮のお生みになった若宮を東宮にしたくお思いになったが将来御後援をするのに適当な人がない。
源氏物語:07 紅葉賀 (新字新仮名) / 紫式部(著)