“ふぐたいてん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不倶戴天95.7%
不具退転4.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
君にとっては不倶戴天ふぐたいてんの敵、われわれも、もう一応、会っておかなければならないのだ、共に願ったりかなったりの好都合ではないか。
大菩薩峠:23 他生の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
もっとも直接の討っ手といえば木曽義明ではございますが、命を下したは足利将軍、さればわたしの身にとっては、不倶戴天ふぐたいてんの父の仇。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
寧ろやぶれかぶれの勇に富んだ不具退転ふぐたいてんの一本道である。芭蕉の度たび、俳諧さへ「一生の道の草」と呼んだのは必しも偶然ではなかつたであらう。
続芭蕉雑記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)