“ふくぞう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
腹蔵75.0%
腹臓16.7%
伏像8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
腹蔵ふくぞうのないところをいうと、どうなりとあなたの好きなお返事を致しますというのが彼の胸中であった。けれども夫人の頭にあるその好きな返事は、全く彼の想像のほかにあった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
するとけさのことでした、ふと私は、あなたなら私の相談に乗って下さると思いついて、いそいでやって来たんです。そして何もかも腹臓ふくぞうなく申上げてあなたのお手にすがったわけなんです。
黄色な顔 (新字新仮名) / アーサー・コナン・ドイル(著)
その、微動だもしない伏像ふくぞうに対して、一同は、眼を見張ったが、こういうと長いようだけれど、ほんの二秒、三秒……五秒とは経たないうちに大声をあげた荒木陽一郎だ。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
その微動びどうだもしない伏像ふくぞうに対して、一同は、声もなく眼を見張った。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)