“ひとぎら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
人厭50.0%
人嫌50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
極端な人厭ひとぎらいの彼が、盛り場を歩き廻ることを好んだというのは、はなはだ奇妙だけれど、彼は多くの夜、河一つへだてた浅草公園に足を向けたものである。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
先にも一寸ちょっと触れて置いたが、かくも人厭ひとぎらいな柾木愛造にも、例外として、たった一人の友達があった。
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
柾木愛造は内気や人厭ひとぎらいで異常人であったばかりでなく、恐らくはその外の点に於いても、例えば、秘密や罪悪に不可思議な魅力を感ずる所の、あのいまわしい病癖をも、彼は心の隅に
(新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「息子もちゃんとしているし、嫁にいった娘もいるんですがね、ああやって独りぐらしをしているんです、人嫌ひとぎらいでね、おかしなじいさんですよ」
青べか物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)