“ばんしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
番新66.7%
万震33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大引過おおびけすぎの夜は寂としていた。香以は約をんで花鳥の屏風の中に入った。たちまち屏風をあららかに引き退けて飛び込んだものがある。それは小稲の番新ばんしん豊花であった。
細木香以 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「お職も番新ばんしんもありやしません。年上はお北の二十一、年下はお浪の十六で、お瀧の二十歳はたちとお皆の十九が中軸、皆んなピカ/\して居ますよ、丸ぽちや瓜實顏、色の白いの、愛嬌のあるの、それから」
また李時珍が万震ばんしんの『異物志』を引いて「甘蕉ハ即チ芭蕉………蕉子凡ソ三種、未ダ熟セザル時ハ皆苦渋、熟スル時ハ皆甜クシテ脆シ、味葡萄ノ如ク以テ飢ヲ療スベシ」
植物一日一題 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)