“ばにわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
場庭100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宿場の空虚な場庭ばにわへ一人の農婦がけつけた。彼女はこの朝早く、街につとめている息子から危篤の電報を受けとった。それから露に湿しめった三里の山路やまみちを馳け続けた。
(新字新仮名) / 横光利一(著)
夜が深まると、再び濃霧が森林や谷間から狩猟の後の饗宴に浮れている耶馬台やまとの宮へ押し寄せて来た。場庭ばにわの草園では、霧の中で焚火たきびが火の子をはじいて燃えていた。
日輪 (新字新仮名) / 横光利一(著)