“はんそ”の漢字の書き方と例文

語句	割合
藩祖	100.0%

藩祖

この上水井戸は、藩祖（はんそ）長直公（ながなおこう）が、常陸（ひたち）の笠間（かさま）からお国替（くにがえ）になった折に、領民のため、こうして城下の辻々に掘っておかれた有難い恩水なのじゃ。

新編忠臣蔵 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)

「されば、名残の宴でもある。藩祖（はんそ）が阿波の国を賜うて以来、上府（じょうふ）帰国の船中では、太守を初め水夫楫主（かこかんどり）、一滴の酒をねぶることもゆるさぬ家憲（かけん）でござりますゆえ」

鳴門秘帖：01 上方の巻 (新字新仮名) ／ 吉川英治(著)