“はりょく”の漢字の書き方と例文
語句割合
覇力100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いわばいつのまにか、覇力はりょくの日本は、二つに割れ、その二つの対峙たいじが、いまや表面化してきたものといえる。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
末梢まっしょうにかまっていては、政治はできぬ。要は、根本こんぽんの君とおはなし合いをすすめるにある。そちのような覇力はりょく一方をもって臨んでは、せっかくな和議も無意義。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いや、それも覇力はりょくの名ですから時のうつろい次第です。ひとたび足利氏が衰えれば、逆賊、佞将ねいしょう、涙なき権謀の人物と、あらゆる悪名や人のつばを浴びるときがないとも限りませぬ。
私本太平記:13 黒白帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)