“はやび”の漢字の書き方と例文
語句割合
早退100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「そんならあんたとこい行て見せたげるわ」いわれて、たしかその明くる日の午後、学校早退はやびきして二人でわたしのうちい来ました。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「塾を早退はやびけして、家事をみてあげに毎日いっておりました、だってそうしなければ、男手に子を抱えて、あのひとはどうすることができたでしょう」
雨の山吹 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
折角ながら妙子だけは、左様な席へ出すことを本家が許可しない事情にあるので、と云って断り、悦子は学校を早退はやびきさせることにして、四人が招かれることになった。
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
「今日は僕なんにも仕事なかったのんで事務所早退はやびきして来てん、お前らも学校なまけててんなあ」いうて、「お茶でも入れて何ぞうまいお菓子ンでも出さんかいな、お客さんもあるし、……」
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)