“はつぼく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
溌墨83.3%
撥墨16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
溌墨はつぼくの具合も至極よろしい、試してご覧なさいと、おれの前へ大きな硯をきつける。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
銀泥の雪と溌墨はつぼくの岩とが自然に成った絵である。
三国山と苗場山 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
嵐を孕み霹靂へきれきを載せた真黒な撥墨はつぼくの雲が蓬勃ほうぼつとして自ら止まるにも止まれないといった勢で、噴泉の如く下から湧き上っては横に崩れる。
奥秩父の山旅日記 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)